2019年11月15日金曜日

【必見】カナダeTAの申請をしてはいけない方




カナダへ旅行が決まったらeTAの申請が必要になります。

厳密にはカナダへ空路で入国する方に限定されます。例えば、アメリカからカナダへ陸路または船での入国をする場合はeTAは不要になります。

eTAは最長5年間有効で、パスポートの有効期限が5年以内であればパスポートの有効期限までがeTAの有効期限となりますのでご注意ください。

パスポートの有効期限が切れ、新しいパスポートに変わった場合は、新しくなったパスポートでeTAの申請をしなければなりません。

これらはアメリカESTAや、オーストラリアETASなどでも同じですので覚えておきましょう。

では、カナダeTAを申請してはいけない方をここではご紹介します。

申請してはいけないと言っても費用と労力の無駄になるだけですので、申請する権利がないという訳ではありません。

カナダを含む他国籍を持っている方

カナダ市民権を保有している方はカナダeTAを申請することはできません。

カナダ市民権を持っている方はカナダパスポートを使ってカナダへ入国するよう政府が発表しているため、カナダ市民権を持っている方でeTAの申請をする際は、カナダ市民権の自主的放棄の書類(PDF)を記入し、ファイルをカナダ政府へ向けてアップロードしなければなりません。

また、カナダeTAの申請時に他の国籍の有無を入力する項目がありますが、あちらのフォームにカナダ国籍を選択(または既存の国籍をカナダ国籍として入力)した場合は、カナダ市民権を所有している状態でのeTA申請となります。

つまり、渡航認証許可は当然下りず、自主的に市民権を放棄するか、カナダeTAの申請を取り消すかどちらかの選択をしなければなりません。

厳密には選択ではなく、eTAを申請してから10日間程でカナダ政府が申請者の自主的市民権放棄のアクションの有無を確認し、申請者の行動が何もなければ自動的にカナダeTAの申請は取り消されます。

eTAの申請が取り消された場合は、カナダ大使館へカナダパスポートを発行してもらう手続きをしましょう。

その場合には申請手数料など、費用の返却はありませんので注意しましょう。

カナダ政府のHPには以下のように記載されています。

Visa-exempt foreign nationals need an Electronic Travel Authorization (eTA) to fly to or transit through Canada. Exceptions include U.S. citizens and travellers with a valid Canadian visa. Canadian citizens, including dual citizens, and Canadian permanent residents cannot apply for an eTA.

☝和訳
カナダを経由、または中継飛行する際のビザ免除国対象の外国人は、電子渡航認証(ETA)が必要になります。例外として、有効なカナダのビザ、米国の市民や旅行者を含みます。二重国籍の方、およびカナダの永住者を含むカナダ市民は、ETAを申請することはできません。


カナダ公式サイト引用

http://www.cic.gc.ca/english/visit/index.asp

申請不要のケース

☝POINT

・カナダ永住権保有者(PRカード)
・アメリカ国籍保有者
・カナダへ空路以外の陸路・海路で入国する方
・2015年8月15日以降に発行された「学生ビザ・ワーホリビザ・就労ビザ」を保有している方

学生ビザ・ワーホリビザ・就労ビザは、申請すると自動的にeTAが付与されるため、カナダeTA自体の申請は不要になります。

ビザの種類と違いについては以下の通りです。

カナダの学生ビザ

半年以上カナダの学校へ通う方。

専門学校・言語学校・小・中・高・大学への進学が可能です。

仮に、学校の卒業日程が半年以内に収まっている場合はビザの申請は不要になります。

半年以内の卒業であり、3か月以内に卒業する場合はeTAの申請が必要になります。

学生ビザの申請は以下から行えます。
http://www.cic.gc.ca/english/e-services/account.asp
☝POINT

学生ビザのポイント


半年以内の卒業だが現地で学生ビザを延長する場合は、あらかじめ学生ビザを申請してカナダへ入国してください。

(複数校通う予定がある場合など)学生ビザを申請する場合は必ずカナダ国外(日本から)申請してください。


カナダのワーキングホリデービザ

一年間有効であり、就労、学校への入学が可能。

学校への進学は最長で半年間の通学ができます。

年齢制限があり、18歳から30歳までの方に限られます。

(申請申込書を提出した時点で18歳以上の方から30歳以下の方になります。出発時に31歳である場合でも構いません)

現地での生活に必要な預金の証明が必要。(2,500カナダドル)

ワーキングホリデービザ申請時にも自動的にビザにeTAが付与されますので、eTA個別での申請は不要です。

カナダの就労ビザ

就労ビザを申請する場合は、コンサルタントを経由することが一般的です。

審査の書類が複雑というだけでなく移民局側の判断により申請の可否が決定されるため、一つの小さなミスがビザ発行不可という事態につながるため、専門のビザコンサルタントへ依頼しましょう。

就労期間はカナダ移民局が決定するため、こちらでの期間指定はできません。

期間は約2年と言われていましたが、最近では1年しか申請が下りないようですので注意しましょう。

就労ビザ申請時にも自動的にビザにeTAが付与されますので、eTA個別での申請は不要です。

ビザ保有者以外は、カナダeTAの申請が義務化されているため申請が必要

他の記事でも述べましたが、カナダeTAの猶予期間である2016年11月9日は既に終了しております。

eTAの申請が義務化されているため、申請していない・申請結果が出ない場合はカナダへ渡航できません。

カナダ政府のHPには以下のように記載されています。

The leniency period that allows travellers to board their flight without an eTA ends soon.
Be prepared: Apply for an eTA before you book your flight to Canada. Most applicants get approved within minutes. However, some applications can take several days to process so don’t wait until the last minute.

☝和訳
eTAを申請していない旅行者が飛行機に搭乗することができた猶予期間が間もなく終了します。

準備:あなたがカナダへの飛行機を予約する前にeTAを申請しましょう。ほとんどの申請者は、数分以内に承認を得ます。ただし、一部の申請では処理するのに数日かかることがありますので渡航前の申請は避けましょう。

カナダ公式サイト引用

http://www.cic.gc.ca/english/visit/index.asp

まとめ

ビザの種類について簡単に述べましたが、自分がどういう目的でカナダを渡航するのかという部分に焦点を置き、目的にあったものを申請しましょう。

カナダeTAで渡航した場合は途中からカナダ国内でビザに切り替えることはできませんのでご注意ください。

どうしてもビザ申請し、カナダへ再入国したい場合は日本へ帰国するか、国境付近から申請またはアメリカへ1度横断した後、アメリカ国内から申請しましょう。